ずっと欲しかった物

さっき佐川急便さんが持って来てくれた。ずっと欲しかった物。それはハンコ。みんな持ってるのかは知らないけど、どんなタイミングで作るのかは知らないけど、実印と銀行印を作った。

父親の命日にお茶を買いに行ったら、ショッピングセンターのお茶屋さんの横のハンコ屋さんが目に入った。何となく吸い込まれるように店に入った。名字じゃなくても名前で実印と銀行印が作れることを知った。吉相印鑑を持っていると御守りのような感じがするから。父親が付けてくれた名前の印鑑。父親の命日だし。このタイミングで。お客さんに不動産屋さんがいるんだけど、印鑑は大事と言っていた。その時から気になっていた。作るにしても、縁のないところで作るのは不安だし、いつもお茶を買っているお店の横だから安心して任せた。丸みがあって、たっぷりとした字。オランダ水牛の角で作った飴色の印鑑。うれしい。

私が明け方に産まれた時、病院の待ち合い室で爆睡していた父親。『女の子ですよ』と看護婦さんに言われて、ものすごく嬉しそうな顔をしたのだそうだ。兄の名前は祖母の妹の旦那さんが付けたのに、私の名前は父親が速攻で付けたのだそうだ。いっぱい食べて、たくさん寝て、健康でおおらかな娘になってほしいと思っていたのだ。ここ数年で身体を壊したので親に申し訳なく思ってた。健康に産んでくれて育ててくれたのに。御守りにする。C360_2017-11-14-21-36-52-453